ご利用ありがとうございます。遊んでるのか仕事をしているのかわからないというご批判はあろうかと思いますが・・・。
今日は、カトーのEF62を気持ちだけですが、ドレスアップしてみたいと思います。
おことわり
あくまでも一つの案です。他にもよい案があろうかと思います。
素人故にへたくそですが、ご容赦下さい。
失敗しても当店並びにメーカー様、JR東日本様は責任を負いません。
ごらんの通り、よくできた商品ではないかと思いますが・・・。
先日、このようなご意見がありました。
「EF62の明かり窓、どうにかならないのか」
なるほど・・・。本来は窓があるところなのに、車体色であるのが気になって仕方がないということです。まあ、EF62の製品化発表に対する期待の表れだったのでしょう。
信越本線の「妙高」もいいけど、東海道・山陽本線の荷物列車の方がなじみがある・・・という雰囲気でした。バリバリと荷物列車にジョイフルトレイン、もちろん「妙高」も引っ張らせてみたいということでしょう。
恐らく模型にすると窓が小さすぎるのでガラスパーツを入れられないか何かの技術的な理由でこのようになったのではないかと思います。設計者もかなりどうしようかと最後まで悩んだのではないかと思います。最初から塗装で・・・ということはなかったと思いますが・・・。
というわけで、まずは分解してみましょう。
乗務員室あたりの裾をこじると、車体と動力が分離できます。力任せにしなくても大丈夫です。このあたりはちょっとコツがいるかもしれません。
ごらんのように車体と動力が分離できました。
今回は、明かり窓の他、屋上も少々いじろうかと思いますので、モニターなども外します。
また、明かり窓だけでよいという方も、塗料が不要なところに付いてしまわないように外した方がいいかもしれません。
屋根裏をよく見ると屋上機器を止めるツメが見えています。これを押して外して下さい。
こんな感じで屋上機器が外れました。
モニターはわかるのですが、白い部分は何かというと、屋根部分です。これは、実車の屋根は軽量化のためにFRP製となっており、塗装の手間を省くために別パーツでの設計としたのではないかと思います。実車はもう少しクリーム色が強いという個人的なイメージがありますが、見栄えや新製時のカラーを重視してこの色にしたのではないかと考えられます。あるいは、私の勘違いという可能性もありますが(実はこれがいちばん可能性が高いかもしれません)・・・。
まず、明かり取り窓をエナメル塗料の「つやあり黒」で塗ります。
作例では、タミヤのX-1を使いました。
つやありにするのは、「ガラスを表現」するためです。
つやあり黒を塗ったあとです。
で、今回はガラスの輝きを表現するために「リアリスティックウォーター」を使います。
本来は水面の反射を再現するためのレイアウト用品ですが、表面が透明に輝く・・・ちょうど透明のガラスにいいのではないかというわけです。
で、リアリスティックウォーターを面相筆で塗ります。少し盛り上げるような感じがいいでしょう。Hゴムのフチが岸で、黒い部分が池のイメージです。
※完成後の写真で申し訳ございません。
屋上機器の塗装を行いました。
さて・・・。EF62の屋根の構造についてですが・・・。
屋根はFRP製ですが、直接パンタグラフを乗せると重量に耐えられず、屋根が落ちてしまいます。というわけで、車体からパンタ台が伸びているという格好です。パンタの下に盛り上がった線が見えますが、ここはパンタ台というわけです。なので、この部分を車体色に塗ります。今回はGMカラーの青15号を使用しました。少しカトーの青15号よりも白っぽく濁って見えますが、まあ、小さな部分ですから問題はないと思います。
細い線は烏口で引くのが便利です。元々は製図用品ですが、この方法を覚えておくと、細くて均一の線が引けるので、Hゴムの色入れなどもラクラクです。
パンタも塗ってしまいましょう。本体は「ミッチャクロン」というプライマーを塗ったあと、GMカラー(39)アルミシルバーを吹き付けました。乾燥したら、半つやのクリアで表面を保護して下さい。
スリ板ですが、エナメルの「クリアオレンジ」(作例ではタミヤのX-26)を使用しました。
ついでに、関節部分に赤色を入れておきます。こちらもエナメル系の「フラットレッド」(作例ではタミヤのXF-7)を使っています。
ちゃんと「胴色」という塗料があるのですが、メタリックの色の乗りというのか均一度が今ひとつです。そこで、今回は、銀色を下地にしてクリアオレンジを乗せてみたわけです。
パンタや屋上機器をはめ込みましょう。こんな感じに仕上がります。
避雷器もねずみ色1号に塗っておくと、プラの質感が消えます。
最後にナンバープレートを貼り付けてできあがりです。ついでにカプラーをナックルにすると・・・。なかなかの仕上がりになります。
今回は、下関に転属した23号機にしてみました。これなら、東海道・山陽本線でも、信越本線でも楽しめます。
そういえば、モニターの色が黒でないとおかしい・・・という意見もありましたので、もう1両加工してみました。大宮工場風の仕上がりです。分解したときに、モニターをつや消し黒で塗っただけです。
こちらは、20号機にしました。こちらも下関に転属した機関車ですので、東海道・山陽本線でも信越本線でも楽しめます。
※検査履歴まではチェックできません(する時間がなかったというのかさぼっていたのが実態です。言い訳ですが)でしたので、20号機・23号機のモニターが黒か青かの確証は得ていません。あくまでもイメージということでご容赦下さい。ただ、転属=検査というわけでもないので、どちらもあったのかなと思います。転属後に幡生工場で検査を受けた時に、青色に戻った可能性もありますので。
(このあたりは自信がありません。もっと調べろという声が後から聞こえてきそうですが、ご容赦下さい。あくまでも、模型の技法ということで作り分けした次第です。)
というわけで、最後に記念撮影です。
写真を撮りながら作業して約2時間程度。半日でできるドレスアップでした。
参考までに・・・。
EF62のナンバーですが、7,11,20,23が含まれています。
7・・・終始信越本線で活躍していました。
11・・・こちらも東海道・山陽本線へは転出しませんでした。ちなみに1978年にお召し列車を牽引したことがあります。興味のある方はお召し仕様にしてみて下さい。
20・23・・・1984年に下関に転出しました。
ちなみに・・・荷物列車ですが、EF62が電気暖房だったため、蒸気暖房のみの荷物車はEF62が東海道・山陽本線スジにやってきた頃に廃車になっているものが多く見られます。ですので、2000番台(電気暖房車)を中心に組成する方が理にかなっているのかもしれません。何かの足しにして下さい。
というわけで・・・。下記のページで販売中です。
(N) 3058-1 EF62 前期形
24-338 リアリスティックウォーター
それでは、ごゆっくりとお買い物をお楽しみ下さい。