新製品・再生産品情報

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本日は、カトー 2011年9月/11月発売予定品のご予約受付のご案内をいたします。

■シロクニのなかのシロクニ。スワローエンゼルC62 2

国鉄最大の旅客用蒸気機関車といえばC62。なかでも人気の高いのが除煙板につばめのマークが入った2号機は「スワローエンゼル」と呼ばれており、今も梅小路蒸気機関車館に保存されています。
この2号機は、「つばめ」牽引用として活躍していた宮原機関区時代、鷹取工場に転がっていたステンレス板をつばめの形に切り取って除煙板に貼り付けたのが伝説の始まりでした。まあ、工場担当者の遊び心が機関車の一生を変えてしまったわけであり、まさか後年、写真集を出版したカメラマンが名付けたと言われている「スワローエンゼル」という愛称が付いて、蒸気機関車ブームを牽引したとは想像できなかったのではないでしょうか。
さて、余談はともかく、東海道・山陽本線や東北本線・常磐線で活躍していたC62は電化の伸長により職を追われる仲間が早くも1950年代後半には生まれました。あまりにも巨大で働く場所もあまりないなか、函館本線の小樽からの山越え区間でD51が苦闘している現実がありました。D51は力はあるものの、速度が出ない。そこで、余剰となったC62をこの区間に投入し、高速で一気に山越えをしようというプランが浮上しました。
1956年に3号機が北海道入り。試運転の結果は良好だったために、翌年から本格投入。2号機もこのとき北海道入りしました。1956年といえば、東海道本線が全線電化された年であり、案外早い北海道転用でした。
「ニセコ」「ていね」といった北海道の急行列車を牽引。特に2号機は小樽~倶知安間の前補機(重連の先頭に立つこと)に使用されることが多く、多くのカメラマンの注目を浴びました。
約15年にわたり函館本線で活躍。しかし、動力近代化の波は蒸気機関車を飲み込み、1971年にC62 2+C62 3+C62 15の3重連で有終の美を飾りました。そして、2号機は人気が高かったために、梅小路入りして現在に至っています。
今回は、C62 2北海道仕様が発売されます。重連にも対応するカプラーとなっており・・・3号機や15号機はどうなるのかと気になるところです。
下記のページでご予約受付中です。
(N) 2017-2 C62 2 北海道形

■九州全域で活躍中。「アラウンド・ザ・九州」787系

1992年、博多~西鹿児島間に787系「つばめ」が登場しました。TGVを思わせる前面。ダークグレーの車体。そして客室乗務員によるおもてなしにビュフェの復活と、日本の鉄道史の大きな1ページを刻みました。
以来、1999年には博多~熊本の「有明」にも投入。2004年には九州新幹線 新八代~鹿児島中央間が開業し、運転区間が博多~新八代に短縮。「リレーつばめ」と愛称が変わりました。同時にビュフェの営業廃止、外部塗装やエンブレムの変更が行われました。
2011年に念願の九州新幹線が全線開業。787系の去就が注目されました。485系を置き換えるのは見えていましたが、ダイヤ改正と共に広域運用を開始。博多~長崎「かもめ」、博多~佐世保「みどり」、博多~直方「かいおう」、延岡~宮崎空港「ひゅうが」、大分~宮崎空港「にちりん」、博多~熊本「有明」など幅広く使われています。
それと共に、ロゴマークも変更。列車ごとのものではなく、「AROUND THE KYUSHU」に変更。車体内外につばめのロゴが飛び交うものとなりました。
今回は、787系「AROUND THE KYUSHU」が発売。
いわゆる「リレーつばめ」編成の塗り替え商品です。
(N) 10-590 787系「アラウンド・ザ・九州」6両セット
余談ながら、4両にして「きりしま」で楽しみたいという方もおられるかもしれません・・・。そのままでも十分楽しめそうですが、
クハ787-モハ787-モハ786-クロハ786
となります。熱心な地元ファンの方は、クモロとクモハを切り継いでクロハ786をお楽しみ下さい。Assyパーツをフル活用するのがよろしいかと思います・・・各自工夫。クモハのボディを芯にしていったん不要な部分を窓埋めしてから開け直すのがいいでしょうかねぇ・・。切り継いだというよりも、はめ直したというのがよさそうです。

■スターターセットE231系山手線

パワーパック、レール、そして車両がセットになって、これだけで鉄道模型をスタートできると好評の「スターターセット」。
今回は6扉車撤退とホームドア取付で話題のE231系山手線が登場です。

(N) 10-012 スターターセット E231系山手線
限定品です。また、別途増結セットA・Bを買えば、11両フル編成が楽しめます。ついでにですが、この編成は6扉車編成ですので、さらに4扉車を2両プラスすれば最新の山手線がお楽しみいただけます。

山手線のセットがあるなら、環状線のセットも・・・といいたくなってきますが、カトー製では103系の8両セット。国鉄時代のものでしてねぇ・・・。新快速に使われている223系あたりが使いやすそうです。225系の4両セットが出ればおもしろいのですが・・・。いや、それはトミックスからベーシックセット(4両セット)が出るかもしれませんが。

元に戻ります。再生産品です。

■定番の115系1000番台湘南色

知らない間に数が減っているという実感がありませんが、115系1000番台も登場以来35年。新潟地区も先行きが不透明となってきた模様です。リバイバルカラーも出てきてしまいましたし・・・。まあ、岡山・広島地区では更新工事を受けてまだまだ使いそうです。黄色一色のセンスはともかく。塗装合理化というなら、JR東海のように、電車・気動車関係なく湘南色またはオレンジ帯→JR西日本なら瀬戸内色とか横須賀色、はたまたいっそのこと国鉄色に全部戻すという手もあろうかと思いますが・・・。苦しい台所事情はよくわかりますのであまりきついことも言えませんが、電車はその会社の商品であるということも言えようかと思います。

それはともかく、115系1000番台の湘南色が発売されます。
最短3両で、最長15両で楽しめます。お好きな長さでお楽しみ下さい。
まあ、単品販売ですので、無駄が出にくいというのも長所かもしれません。
アーバンネットワークファンの方はこういうのもありでしょう。
クモハ115-モハ114-モハ115-モハ114(後年パンタ降下)-モハ115-モハ114-クハ115
網干の強力編成なども楽しいかもしれません。
お手軽価格で楽しめるのがトミックス製との違いです。
ラインナップです。
(N) 4100-4 クモハ115形1000番台
(N) 4101-4 モハ115形1000番台
(N) 4102-4 モハ114形1000番台(モーター付き)
(N) 4105-4 モハ114形1000番台(モーターなし)
(N) 4103-4 クハ115形1000番台
(N) 4106-4 クハ115形1100番台
※トイレなしです。クハ115-1141までのタイプです。
(N) 4104-4 サハ115形1000番台

余談ついでにですが・・・。
これを足がかりに車両工作というのも楽しそうです。
編成丸ごとキットを組み立てるのも面倒というなら。
クハ115-モハ115-モハ114-クハ115
岡山の115系の場合、いちばん右(下関側)のクハ115だけ非冷房というものもありました。ちょうどアルファモデルからクハ115形非冷房車のキットが発売されています。クハ115-1000の足回りを流用して組み立てるキットですので、さほど無駄も出ません。組み立て方についても ホビージャパンから発売の『牛久保孝一の鉄道模型モデリングラボラトリー 基礎編』に111系編が出ていますので、これを応用(通風器の形状が異なる)するといいでしょう。

■新性能荷物電車。クモニ143形

115系と同時にクモニ143形が再生産されます。
1978年に登場した新性能荷物電車です。クモヤ143形の荷物電車版といったところで、モーターの端子電圧を750Vにして直並列制御ができるのが特徴です。8両が登場。しかし、1986年には早くもお役ごめんに。旅客用のクモハ123形に改造されています。
そのままで115系と併結するのもあり、165系も楽しめます。
少し切り継いでクモユニ143形・147形にも・・・。
久しぶりの再生産です。
(N) 4021 クモニ143形

最後に・・・。

■中央東線で活躍するE351系「スーパーあずさ」

C62=115系=勾配線区というつながりなのでしょう。E351系「スーパーあずさ」も再生産されます。
(N) 10-358 E351系「スーパーあずさ」8両基本セット
(N) 10-359 E351系「スーパーあずさ」4両増結セット

お目汚しのネタです。

先日、223系TN化の記事を書きましたが、「連結器の高さが低い」とか「胴受けの形状が異なる」というおしかりを頂戴しました。
まあ、お手軽にやればあんな感じですが、さすがに連結器の高さが低いとなると・・・。というわけで、手直し品を試作してみました。

※おことわり
あくまでも試作品です。切り口の処理などを行っていません。このような技法があろうかという検討品です。
胴受けなど細部が異なります。くどいようですが、技法の検証用です。あしからずご了承下さい。

床板穴開け

床板に穴を開けます。

連結器はめ込み

穴を開けた部分にTNカプラーをはめ込み、ネジ止めします。

比較

比較です。
左が床板に直接TNカプラーをネジ止めしたもの。右が今回の技法です。
ついでにですが、カプラーの上面にプラ板を挟むと高さの調整ができます。お好みで調整できることがポイントです。

※連結器の胴受けの件ですが、実車は凸型です。
JC0345(321系のTNカプラー)にJC6324の連結器部分を使うとよりリアルになろうかと思います。くどいようですが、今回の作例は技法の確認用ですので、細部まではこだわっておりませんのでご了承下さい。熱心なアーバンネットワークファンの方はこだわってみて下さい(要工夫。失敗しても責任は負いません)。

それでは、ごゆっくりとお買い物をお楽しみ下さい。