ご利用ありがとうございます。
本日は、マイクロエースの2012年1月発売予定の新製品のご案内の続きをいたします。
このページではキハ48形「リゾートしらかみ」、19m級動力ユニットをご紹介します。
■五能線を活性化した「リゾートしらかみ」
秋田にほど近い奥羽本線東能代から分岐して日本海沿いの街、深浦や五所川原を通って弘前近くの川部を結ぶ五能線。日本海の美しい車窓が旅人を魅了しています。
古くはハチロクが奮闘していたことでも知られています。
JR東日本では、ローカル線活性化の一環として1990年に50系客車「ノスタルジックビュートレイン」を投入。普通列車に指定席を設け、観光客を呼び込みました。しかし、客車列車では機回しが必要で機動性に欠けること、客車列車をなくす方針となったために1997年のいわゆる秋田新幹線開業にあわせて気動車化しました。
キハ48形を改造。大きな窓にゆったりとしたリクライニングシート。家族連れやグループで心おきなく楽しめるコンパートメントも備えています。また、長旅の疲れをいやせるようにラウンジも設置され、津軽三味線のライブも行われています。タネ車の雰囲気は全く感じさせず、カラーリングは青と白。沿線の世界遺産にあわせて「リゾートしらかみ」と命名。4両編成で走り始めました。
「リゾートしらかみ」は好評のため、2002年の東北新幹線八戸開業にあわせて第2編成が登場。緑と白のカラーで「ぶな」という編成愛称が付きました。また、第1編成にも「青池」という愛称が追加されました。ただ乗るだけではなく、途中で長時間停車して観光ができるダイヤも組むというソフト面の対応も功を奏して2006年には3本目「くまげら」が登場しています。そして2010年の東北新幹線新青森全線開業にあわせてハイブリッド気動車HB300形に「青池」編成が置き換えられ、同編成は「Crusing Train」と改称され団体用に転用されました。
今回は、編成ごとにカラーリングやスタイルが異なる「リゾートしらかみ」のうち、第1編成の「青池」、第2編成の「ぶな」が登場します。いずれも3両セットでお手軽にお楽しみいただけます。さわやかなカラーリングをお楽しみ下さい。
(N) A6461 キハ48形「リゾートしらかみ」青池編成 3両セット
(N) A6462 キハ48形「リゾートしらかみ」ぶな編成 3両セット
■メンテナンスにご利用下さい。19m級動力ユニット
「お客様よりご要望の多かった動力ユニットを分売します」とリリース文に記載されています。今回は19m級が発売されます。台車はスカイライナー用のSS170Mです。
(N) E0002 19m級 完成動力ユニット SS170M グレー
・・・ここから下はお読み頂いても訳がわからないかもしれませんが・・・
個人的な感想です。
余談ながら・・・。「走らない」となったら、動力装置を丸ごと交換する前に、車輪やギアの汚れを取ってやるとか、油ぎれを補ってやるなどのフォローも必要です。また、集電板の錆や汚れもあなどれません。実際のところ、「油ぎれ」よりも、集電板の錆や汚れの方が大問題であり、糸くずとギトギトとしたグリスを拭き取って錆や汚れを取ればかなりの確率で再び走るようになります(経験上)。
ただ、マイクロエース製の動力装置は他社に比べて分解しやすく、組み上げにくい構造となっています(経験上)。モーターから台車を結ぶシャフトがくせ者です。一見すると同じ太さのように見え、方向も何も考えずに差し込もうとするとはまりません。で、力ずくで入れようとして、シャフト、台車のシャフト受けなどを壊してしまいます。実はシャフトに方向があり、よく見ると突起があります。そして、シャフト受けにもへこみがあってこれをあわせる構造となっています。もちろん、シャフトが脱落しないようにこのような工夫がなされているのではないかと思いますし、お前が設計しろといわれたら全くできませんが・・・。
で、動力台車のシャフトの先は球形の上に十字型に突起が。受けも巧妙な構造過ぎて、これをはめろといわれてもかなりコツが必要です。
というわけで、「外し方」よりも「はめ方」の方が難しいという話でした。
一度走らなくなると泣きを多数見たという個人的な経験談ですが・・・。
(不器用だからとか、そういうものはメーカーに任せればよいといわれればそこまでですが、何せねぇ・・・)
まあ、一零細販売店がこのような話をしても何を考えているのかと一蹴されそうなことであり、製品が似ている・似ていないの方が重要であるのに・・・といわれるのが関の山でしょう。しかし、分解しやすい・組み付けやすいというのは製品の善し悪しの一つの判断基準であるということは間違いではないであろうというのが個人的な見解です。
売りっぱなしではいけないという自戒の意味も込めて。
ところで、スカイライナーはまるまる交換できるのですが、他の形式はどうするのでしょうか・・・。いや、キット組立や自作に使いたいから分売の要望が来たのでしょうか・・・。
何を言いたいのか訳がわからなくなりましたが、とにかく、走らないとなったら「まる替え」をする前にやることがあるという話でした・・・。
商品のリサーチや印刷技術は向上しているのですが、これからはアフターサービスの面で改善を望みたいところです。本当に。
後半は製品の感想になりましたが、何かの参考にして下さい。