ご利用ありがとうございます。
本日は、カトー 2011年11月~2012年1月発売分の一部商品のご予約受付についてご案内いたします。
数が多いので間に合いませんでした。申し訳ございません・・・。
では、本題です。
■やっぱりシルバー。キハ35形900番台
今でこそ、銀色に輝くステンレス車が席巻していますが、黎明期の1960年代は非常に珍しいものでした。
アメリカでは、車体軽量化のためにステンレス車が早くから活躍しており、これに目を付けた東急車輛はアメリカのバッド社にライセンスを申請。戦後生まれの新しいメーカー故に特色を出そうと努力しました。
ステンレス車はさびにくいために今までの普通鋼に比べ外板の厚みを薄くすることができるために軽量化が図れること、また、ステンレスは美しく輝くために塗装も不要であるというメリットを強調していました。
1959年に東急車輛では湯たんぽこと東急5200系を日本で初めてのステンレスカーとして世に送り、以来、ステンレスカーの製作が得意なメーカーとして名をはせています。
さて、東急車輛ではステンレスカーを国鉄にも採用してもらって販路拡大をしようと、通勤形気動車キハ35形をオールステンレス車体で製作してはどうかと社長自ら積極的に売り込みました。その提案が実り、1963年、10両のステンレス車が誕生。千葉気動車区に配属されました。
自重は普通鋼のキハ35形0番台は32.0tに対して、900番台は28.4t。約11%の軽量化が達成できました。
しかし、当時の国鉄では無塗装車に抵抗があったこと、また、車両の設計は国鉄並びに国内のメーカーが共同で当たることで、東急車輛だけで設計・製造はできず、他社でも製作可能にする必要があったのですが、バッド社とのライセンスの関係で無理だったことなどから、10両だけで終わりました。その後、1976年頃からは0番台と統一するために車体を首都圏色に塗装しています。
千葉が海に近いから防錆のためにステンレス車を導入したというのも間違いではありませんが、当時、新鋭メーカーだった東急車輛の熱心な働きかけがあったという事実も忘れてはいけないのではないかと思います。
というわけで、キハ35形900番台 シルバー(ステンレス無塗装)が発売されます。
(N) 6077-1 キハ35形900番台 シルバー
同時に、キハ35系一般色が再生産されます。
但し、両運転台のキハ30形は片側が幌なしとなります。交換用の幌も用意されていますので、お好きな表情でお楽しみ下さい。
両運転台のキハ30形です。
(N) 6072-1 キハ30(モーター付き)
(N) 6073-1 キハ30(モーターなし)
片運転台・トイレ付きのキハ35形です。
(N) 6074-1 キハ35形(モーター付き)
(N) 6075-1 キハ35形(モーターなし)
片運転台・トイレなしのキハ36形です。
(N) 6076-1 キハ36形
■九州を代表する電気機関車ED76
九州島内は筑肥線を除いて交流電化されています。それ故に九州でしか見られない車両が昔から走っており、ファンからは何かと注目されています。
1961年の門司港~久留米間の交流電化にあわせて421系電車やED72・73が登場。九州の鉄道に新しい風を吹き込みました。当初、電気機関車は水銀整流器を使用しており、何かと取扱が不便で、振動による故障も問題となっていました。そこで、取り扱いやすいシリコン整流器が実用化され、1963年に登場した東北向けのED75で花開きました。
九州用の電気機関車もそれにあわせてシリコン整流器化するべく、1965年にED76形が登場しました。東北向けのED75と違う点は、重連を考慮しないので前面が非貫通、また、客車は蒸気暖房を使用していたために蒸気発生装置を機関車に搭載していること。それ故に、車体が長く、中間台車を履いており、軸配置がB-2-Bとなっていることがあげられます。
登場以来、九州島内の電化路線で幅広く使われており、九州を代表する電気機関車になりました。
今回は、1974年誕生の55号機以降の0番台後期形が登場します。
パンタグラフは下枠交差形のPS102C、ナンバープレートはブロック式、そしてテールライトは外バメ式となっています。ブルートレイン、普通列車から貨物列車まで。幅広く活躍しています。
下記のページでご予約受付中です。
(N) 3013-1 ED76形 0番台 後期形
■ニューブルートレイン。24系25形
1980年頃の「ブルートレインブーム」は社会現象となり、今でも伝説となっています。
これがきっかけで鉄道ののめり込んだ人も今の30代~40代にかけて多いのではないでしょうか。
その主役が当時「ニューブルートレイン」と呼ばれた24系25形客車です。
国鉄の寝台車はB寝台は長らく3段式でした。しかし、1974年に2段式になった24系25形が登場。サービス向上に貢献しました。そして、ブルートレインの看板的存在の東京・関西~九州ブルートレインも24系25形化することとなりました。1975年からは寝台設廃の合理化のため、上段寝台を固定化した24系25形100番台が登場。寝台側の窓の天地寸法が小さくなり、幕板が広い独特のスタイルをしています。まあ、合理化の産物ではありましたが、新車は新車。折からのブルートレインブームで人気者となりました。
今回は、単品が発売されます。増結用でも、単品の組み合わせでも、既製品の組み替え用でもお楽しみ下さい。
また、銀帯のオシ24 100、1985年に登場したロビーカーことオハ24 700、長身の電源車 カニ24 100が新たにラインナップされています。
ご予約受付はこちらです。
(N) 5174 オシ24 100 銀帯
(N) 5181 オハネフ25 100
(N) 5182 オハネ25 100
(N) 5183 オロネ25
(N) 5184 カニ24 100
(N) 5185 オハネフ25 200
(N) 5186 オハ24 700ロビーカー
■どれを付けようか悩んでしまうヘッドマーク
ブルートレインに欠かせないのがヘッドマーク。1970年代後半の国鉄冬の時代。合理化の名の下に機関車のヘッドマークはなくなり、ただ、青い客車が走ってくるだけという有様でした。もっとも、東京~九州ブルトレだけは「聖域」だったのか、ヘッドマークはずっと付けられていましたが・・・。
それが変わったのが1984年2月。増収策=ヘッドマークが付けば、ファンが撮影に来たり、乗客にブルートレインの認知度が上がる=のため、九州のブルートレインからヘッドマークは復活。往年の輝きを取り戻しました。
今回は、EF65 1000、ED76用が発売されます。お好きなマークを取り付けて走らせて下さい。いわゆる「クイックヘッドマーク」ですので、対応する機関車にワンタッチで取り付けられます。
(N) 11-351 ヘッドマークセット EF65 1000用(国鉄)
「あさかぜ」、「瀬戸」、「出雲」、「あかつき」、「彗星」、「明星/あかつき」、「なは」、「つるぎ」
が収録されています。「つるぎ」はEF81にもご使用頂けようかと思います(各自工夫。3021-1はクイックヘッドマーク対応です)
(N) 11-352 ヘッドマークセット ED76用(国鉄)
「あさかぜ」、「さくら」(白地にピンクの桜)、「さくら」(緑地にピンクの桜)、「みずほ」、「あかつき」、「彗星」、「明星」、「なは」
「あかつき」はDD51に取り付けてもおもしろそうです。また、「さくら」はED75 300にも(要工夫)。
■こちらもブルトレ牽引機。EF58 後期形小窓Hゴム
24系25形にEF58・・・アンバランスのように見えて、案外似合っていました。青い車体に流線形だったからでしょうか。EF58はバラエティに富んでいるという理由の一つに前面窓があります。元々はパテ盛りで前面窓を支持していましたが、最終期にはHゴム支持となり、パテ盛りの車両も雨漏り防止のためにHゴム支持に変更されたものが多く見受けられました。また、機械室への通風を改善するために、側面のルーバーを新型電機同様のビニロックタイプに交換したものも多数存在しました。まあ、これだけ改造されるということはそれだけ「使われている」証拠だったのかもしれません。
今回は浜松の157号機をモデルにした後期形Hゴム仕様が再生産されます。
今回のものから「彗星」「あかつき」のヘッドマークが付属しています。
下記のページです。
(N) 3049 EF58 後期形小窓Hゴム
再生産です。
(N) 3067-1 EF81 300
※関門トンネルで活躍するステンレス機です。
(N) 7009 DF50
※日豊本線が主な働き場所でした。
最後に・・・。
穴開けには欠かせない「ピンバイス」「ドリル刃」。お取り扱いを始めました。
大変お待たせをいたしました。
工具コーナー
なお、このほかにもカトーからは
近鉄10100系A編成、近鉄10100系B編成(要は3両ずつで販売。レジェンドではない通常品)、キハ58系各種、コキ50000系各種が発売予定ですが、明日以降にご案内いたします。今しばらくお待ち下さい。
また、トミックスからも新製品の情報がございます。こちらも順次掲載します。大変申し訳ございません。
それでは、ごゆっくりとお買い物をお楽しみ下さい。
本日は、ブログの更新が遅れましたこと、文字ばかりであることをお詫びいたします。