ご利用ありがとうございます。
「自分だけの車両」を持つのはちょっとうれしかったりします。それが高じると、キット組立や切り継ぎ改造、はたまた自作という道に進もうかと思います。
でも、最初から自作というのもちょっとハードルが高いわけでして・・・。
今回は、ジオマトリックス・デザイナーズ・インクのインレタを使用して、223系6000番台を作ってみましょう。
※おことわり
あくまでも一つのやり方です。他にやり方があるかもしれません。各自工夫して下さい。
失敗しても責任は負いません。自己責任で行って下さい。
223系6000番台というと・・・。
最高速度130km/hの223系2000番台を221系と併結させるために、性能を221系相当に固定しています。このため、最高速度が120km/hとなり、新快速の運用には原則として入りません。また、併結相手も221系が原則です。
識別のために、車番を「原番+2000」、前面と乗務員扉にオレンジ色のラインを入れています。それ以外の外観上の違いは特にありませんので、車番とラインを入れれば、223系6000番台のできあがりというわけです。
主に、本線系統で活躍する網干総合車両所所属の「V編成」と福知山線系統で活躍する宮原総合運転所所属の「MA編成」があります。後者は2パンタの車両が多く存在しています。
今回使用するのは、ジオマトリックス・デザイナーズ・インク製の「J2909 223系6000番台インレタ」です。
車番、オレンジ色のラインと行先シールが収録されています。
これを実車同様、カトーの223系2000番台に転写して6000番台にしてしまおうという算段です。
「インレタなんて怖くて使えない・・・」という声を聞きます。
「シールの方がいい」というのも、何となくわかります。
失敗したときのショックは私も経験していますが・・・。
でも、どうして失敗するのかということを考えてみましょう。
それは、
1.インレタが密着しないまま転写しようとした
2.転写するときの力が強すぎた
3.インレタが実は古かったor密着力がなかった
あたりになろうかと思います。
最近のインレタは食いつきが悪いということも減ってきており、失敗したのは、もっぱら「1」の「インレタが密着しないまま転写しようとした」という理由が多いようです。
では、ここから「密着させる方法」をご紹介しましょう。
(といっても、昔から行われている方法なのですが、最近の技術本にすら出ていないことが多く・・・。困ったものだと感じています・・・。できるだけ、「お手軽に」ということを強調しすぎて、基本的なことを書かないライターさんも多く、頭が痛いところです。といいつつも、私がそんな本を書いたらハードルが高すぎるとかマニアックすぎて売れないでしょうが・・・。出版社サイドからいうと・・・。難しいところです。)
密着させるために、まず、インレタを切ります。
もちろん、必要な車番やラインの部分ごとに切り取るというやり方です。
はさみで切り取って大丈夫ですが、失敗しないように余白は多い目に取りましょう。
よく「シートごと転写する」人がいますが、これでは、車体に密着しにくいどころか、不要な部分がとんでもない部分に転写されてしまい、はがすのに苦労します。
そのあと、転写すべき部分にセロテープで仮止めします。
作例の場合、元々印刷されている車番の上に重ねるようにして位置決めをします。
元の番号が隠れればOKです。
位置決めは慎重にしましょう。何度もやり直すくらいでも結構です。
位置があえば、セロテープを上から押さえて、密着させて下さい。
これを怠ると、うまく転写できません。
しっかりと密着させて下さい。
あとは、「転写ペン」、なければ「つまようじ」でも結構です。
ゴシゴシとこすって下さい。
このインレタは食いつきがよいのですが、しっかりとこすりましょう。
緊張の瞬間です。そろーっと、セロテープをはがしましょう。
ちゃんと転写されていればOKです。もし、まだ転写しきれていなければ、慎重に元に戻して転写して下さい。
こんな感じになればOkです。
実車の車番はステンレス製プレートに書かれています。車体と少し銀色の色合いが違うので、よりリアルに再現できるわけです。
これも重要なことです。
よく「インレタははがれやすい」といいますが、たいていの場合、車体にしっかりと転写されていないことが多いです。インレタの裏紙をあてて、上から転写ペンでこすって下さい。こうやって車体になじませます。
また、クリアを必ず吹かないといけないわけではありません。しっかりと転写されていれば、少々のことでははがれません。ツメでひっかいたり、しつこいくらいはがそうとすればダメですが、通常の扱いでは大丈夫です。
余談ついでに言うと・・・。トミックスの24系25形「日本海」を転写しようとしたら・・・。ベースの色とインレタの色が合わずにプレート式かと思ってしまうような感じになります。しかし、裏紙でしっかりこすればちゃんと質感は揃うようにできています。
トミックス製の完成品付属のインレタも裏紙を使ってしっかりと固定させて下さい。
作例の223系2000番台の行先は「新快速 姫路」がはめ込み済ですが、最初に述べたとおり、新快速には原則として入らないので、「快速」以下の種別にするとよりリアルになります。
今回は、カトーの行先パーツから「快速 大垣」にしました。
313系や373系と並べても違和感はありません・・・。
(313系や373系と顔を合わせる場合、厳密には高槻以遠が各駅停車であり、顔を合わせる場面では「普通 大垣」となります。でも、まあ、それは・・・。321系用の行先表示パーツの「普通」を使って再現できますが・・・。各自工夫ということで)
同じ要領で、225系6000番台や225系5000番台・・・ラウンドハウスの場合、「5007」が印刷済ですが、当該車両のクーラーは現在三菱製であり、321系用のクーラーに載せ替えるか、東芝製の「5008」に車番を変更するかすれば、よりリアルになります・・・あたりにも応用できそうです。
下記のページで発売中です。
■本線快速、丹波路快速用の223系6000番台
(N) J2909 223系6000番台 インスタントレタリング
■丹波路快速用の225系6000番台
(N) J2910 225系6000番台 インスタントレタリング
・・・余談ながら・・・。
225系の6両編成は全部6000番台化されています。いちばん近いのはML04編成でしょう。
4両編成も6000番台化されているものがあります。MY01編成あたりが妥当ではないかと思います。
このあたりは各自工夫・調査してみて下さい。
■関空・紀州路快速用の225系5000番台
(N) J2911 225系5000番台 インスタントレタリング
ラウンドハウス製の車番変更ならば、5008あたりが手間が少なくなさそうです。
製品印刷の5007のクーラーは三菱製であり、5008は東芝製(製品に乗っているもの)ですので・・・。
その他・・・。
225系をお好きな行先で楽しめる行先シールもございます。
ジオマトリックス・デザイナーズ・インク製です。
(N) J8901X 223系/225系/321系 フィルムシール
※トミックス製は側面表示のシールが同梱されていません。また、カトー製では、本線用の0番台は「新快速 姫路」、関空・紀州路快速用の5000番台は「関空快速 関西空港」(「紀州路快速 和歌山」がシールで付属)が印刷済です。
また、カトー223系用の行先表示パーツもございます。
(N) 11-514 223系2000番台 行先表示セット「新快速」
(N) 11-515 223系2000番台 行先表示セット「快速」
タネ車のラインナップです。
カトー製です。
■本線用の223系2000番台
(N) 10-537 223系2000番台 1次車 4両セット
■同じく225系
(N) 10-871 225系0番台 8両セット
ラウンドハウス製です。
■関空・紀州路快速の225系5000番台タイプ
(N) 10-926 225系5000番台「関空・紀州路快速」タイプ 4両セット
トミックス製です。
■本線用の225系0番台です。
8両編成です。
(N) 92420 225系0番台 3両基本セットA
(N) 92422 225系0番台 5両増結セット
6両編成です・・・現在、全て6000番台となっています。
(N) 92982 225系0番台 6両セット
4両編成です・・・インレタ収録の編成は全て6000番台となっています。
(N) 92421 225系0番台 4両基本セットB
それでは、ごゆっくりとお買い物をお楽しみ下さい。