ご来店ありがとうございます。
国鉄最後のお召し列車を牽引したのは…実はEF58 61ではなく、EF64 77でした。
これは、山梨県で開催されたかいじ国体という事情があったからでした。
つまり、中央東線なので、EF64が使われたというわけです。
日頃は貨物運用ばかりの地味な八王子機関区所属のEF64 77が磨き上げられて、中央東線を走りました。
というわけで、ラウンドハウスからEF64 77タイプが入荷しています。
側面のフィルターのうち、左から3番目の形状が実車とは異なりますが、まあそのあたりは…ということです。
下記のページで発売中です。
(N) 3042-9 国鉄 EF64形 直流電気機関車 77号機タイプ お召仕様
さて…これではおもしろくありません。ナンバーはもちろん、信号炎管やアンテナもユーザー取付です。
そして、先日、カトーのパワーパックハイパーDで常点灯化して欲しいというリクエストもございましたので、常点灯化、ちらつき防止対策、ナンバー、パーツ取付、ナックル化を行った特製品もご用意いたしました。
これは、ハイパーDを使ったらできそうなのですが、そのままではできません。
実は、ヘッドライトのちらつき防止用にコンデンサが入っており、停車中には点灯しない(これは、コンデンサがPWM方式のパワーパックのパルスを平滑化してしまって、パルスの意味がなくなってしまうからです。で、ライトが点灯し始める前に機関車が走り出してしまう)わけです。
では、「コンデンサを撤去すればよいではないか」という話になりますが、今度は、進行方向とは反対側のライトがちらつくという問題が発生します。実は、これを防ぐためにライトユニットにコンデンサを入れているのですが…。
まあ、過去に逆起電流によるヘッドライトのちらつきで何度も頭を悩ませたことがあり、メーカーのお客様相談室とお客様の間で直接話をしてもらいましたが、決着が付かず、返金したということがあります。
とにかく「欠陥だからリコールしろ」と怒鳴りつけられた苦い記憶があります。
なので、反対方向のちらつきはできれば避けたいという思いはありました。
トミックスの常点灯対応の機関車のパッケージに「反対側のヘッドライトがちらつくことがあります」という注意書きがありますが、何も自分からわざわざそんな機関車を作ったら大変なことになるのは目に見えていました。
ところが、いろいろ調べてみると…。
コンデンサをモーターと並列につなげれば解決することがわかりました。
※ちなみに、突入電流を押さえるために保護用の抵抗(50オーム程度)をコンデンサと直列に入れておきましょう。
これを「スナバ回路」といい、201系の制御器のON/OFF部分にも使われています。
※写真はEF15のものですが、基本的な考えは同じです。
モーターと並列につないで、逆起電流をコンデンサで吸収して、火花を押さえ込んでしまおうという発想です。
完全には取り切れませんが、実用上問題はないところまではちらつきを防止できるようになりました。
下記のページです。
【常点灯化・ちらつき対策・ナンバー・パーツ取付・ナックル化】 (N) 3042-9 国鉄 EF64形 直流電気機関車 77号機タイプ お召仕様
能書きが長くなりましたが、「常点灯化・ちらつき対策(スナバ回路挿入)」につきましては、お持ちの機関車も対応改造を近日中に受け付け開始いたします。
1両あたり、1,080円(税込)とする予定です。基板と部品がかなり細かいのでご理解下さい…。
※なお、マイクロエース製は対象外といたします。ご了承ください。
それでは…。