【Nゲージ】チビ凸をグレードアップする

カトー チビ凸 グレードアップ後
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ご利用ありがとうございます。

先日、カトーから「チビ凸いなかの街の貨物列車」が発売されました。本日は、このチビ凸をグレードアップしてみようかと思います。

※ご注意※
あくまでも当店で独自に行ったものです。
他にもよい方法があると思います。工夫してみて下さい。
失敗をしても当店並びにメーカー様は責任を負いません。

カトー チビ凸
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先日発売になった カトー 10-502-2 チビ凸いなかの街の貨物列車セット(青) の機関車です。元々は25年くらい前に「ポケットライン」と称して、入門者向けの商品として発売されていました。今回は、色を青に、パンタグラフを可動式に改良の上、新登場しました。
よく見ると、窓ガラスがないとか、パンタグラフがPS16Bとこの機関車にしては近代的ではないかとか、プラっぽい感じが・・・というご意見もあろうかと思います。

・・・というわけで、ほんの少しいじればリアルになるというネタをご紹介します。
写真を撮りながらだいたい3時間でしたので、半日もあれば、楽しめるネタです。

分解

ボンネットの先端部分をこじ開けると車体と動力ユニットが別れます。
もし、難しければ、側面の乗務員扉の下に車体固定用のツメが見えますので、これをこじっても結構です。

分解後

分解後です。パンタグラフ、乗務員室、ボンネットの部分に別れます。

ガラス

まずは、窓ガラスを作ってみましょう。
GMキットの塩ビ板(窓ガラスの板)なり、透明プラ板やセルシートと使って裏から貼ってもいいのですが、ここは市販完成品並みにはめ込み窓をやってみましょう。
といっても、そんなに難しくはありません。
1mm厚の透明アクリル板を買ってきて、下記の寸法に切り取ります。
前面窓・・・縦3.5mm×横6mm 4枚
側面窓・・・縦4.5mm×横4.8mm 2枚
乗務員扉窓・・・縦3.8mm×横1.7mm 2枚
切り出したら、はまるかどうか確認して下さい。もし、はまらなければ、紙ヤスリで少し削って調整して下さい。

断面黒塗り

寸法に問題がなければ、はめ込んだときにガラスの厚みを感じさせないよう、断面を黒く塗ります。サインペンの黒で十分です。

パンタ穴開け

さて、製品のパンタは前述の通り、PS16Bタイプを使用しています。PS16形は元々は新性能電車用のパンタグラフです。このチビ凸はどうも東芝の戦時形40t電気機関車をプロトタイプとしているようですので、ちょっと近代的すぎてバランスが取れないと感じました。
で、パンタグラフを戦時中に開発されたPS13形に交換してみましょう。
グリーンマックス製のPS13を今回は使用しました。取り付け穴がPS16Bとは異なりますので、穴を開けます。取り付け穴は直径1.2mmの穴が2本、4mmピッチでレール方向に開けます。写真の「黄色矢印」の部分です。

パンタ仮乗せ

パンタグラフを乗せてみました。ちょっと古くさい感じが出たかと思います。
ちなみに・・・。カトーの80系湘南電車のパンタグラフは同じカトーのPS16Bと取り付け穴が同じですので、このような加工は不要です。
※執筆時点でメーカー在庫切れでしたので、手に入りやすいGM製を使用しました。

Hゴム色入れ

では、ここからが「一手間」の重要な部分です。前面窓のHゴムに色入れをしていきます。
今回は、タミヤのエナメル系塗料 XF-12明灰白色を烏口または面相筆(タミヤのモデリングブラシPRO 面相筆 No.000は非常に使いやすいです)で写真のようにHゴム(盛り上がっている部分)に塗っていきます。
今回は、車体が濃い青ですので、Hゴムが映えるように明るめの灰色を使用しました。もし、車体が明るめの場合は、濃いめの灰色を使えばいいと思います。
個人的な話ですが、HゴムにはXF-12明灰白色 のほか、XF-19スカイグレー(ちょっと青っぽい灰色)、XF-53 ニュートラルグレー(その名の通り、濃くもなく明るくもない灰色)などが使えると思います。なお、必ず「つや消し」を使いましょう。このあたりは各自で研究してみて下さい。
もちろん、XF-2 フラットホワイト(白色)を使ってもいいでしょうし、今も使われているという設定であれば、XF-1 フラットブラック(黒色)でもいいと思います。
もう、今は使っている人が皆無となっているようですが、かつて製図で使われていた「烏口」というのは慣れれば非常に使いやすいと感じています。均一な太さの線がサッと引けるので、重宝しています。
※GM103系や201系体質改善車キットの銀縁の色入れにも活躍します。あるいは、阪急のキットなどにも非常に強い味方になります。まあ、このあたりは機会があれば・・・。

ちなみに、エナメル系の塗料を使っているのは、万が一はみ出した場合でも、薄め液を使って綿棒でふき取れば、やり直しが利きます。ラッカー系(GM塗料がその代表例)では、そうはいきません。

断面に黒

さて、「Hゴムの表だけに灰色を塗る」と書きましたが、断面は灰色に塗らずに、黒色に塗ります。作例では、タミヤのエナメル塗料XF-1フラットブラックを使いました。
ここは先ほどの面相筆(タミヤのモデリングブラシPRO 面相筆 No.000)を使いました。
なお、くどいようですが、必ず「つや消し」を使って下さい。断面の厚みを見せないために黒く塗っているわけです。

ガラスはめ込み

塗料が乾いたら、先ほどのアクリル板のガラスを接着します。接着は「木工用ボンド」を水で薄めたものを使います。窓の大きさピッタリに切り出せば、それだけではまっているので、木工用ボンド接着しても大丈夫というわけです。

モーターカバーに黒を塗る

さて、ボンネット部分に移ります。
まず、中央のモーターカバー部分を黒く塗ります。外から見たときにモーターカバーが目立たないようにするためです。こちらもつや消しの黒(タミヤのエナメル XF-1)を使いました。

あとは、グリルや点検蓋の部分に墨入れをします。先ほどのエナメルの黒色を薄め液で5倍~10倍程度に薄め、溝の部分に面相筆を使ってチューっと流し込みます。
毛細管現象で塗料が流れてくれます。一度コツをつかむと楽しくなります。
エナメル塗料ですので、もちろんはみ出た部分は薄め液でふき取っても大丈夫です。

余談ですが・・・。
この墨入れ塗料の濃さ・・・これがまた難しいわけです。濃すぎると流れない、薄すぎると色が出ない・・・というわけで、タミヤから墨入れ塗料が2011年7月頃発売予定となっています。発売次第、お取り扱いをしたいと思っています・・・。

墨入れ塗料

なかなか話題に上がりませんが、ありそうでなかった商品であり、注目していいかと思います。他にもバンダイからガンダムマーカーとして墨入れペンが発売されていますが、個人的にはこういう接着剤で使うような筆タイプの方が使いやすいと思っています。これは私が年のせいかもしれませんが・・・。色はグレー、ブラウン、ブラックです。

見本

こんな感じで、墨入れしたいところに筆先をちょんと当てれば、あら不思議。
おもしろいように塗料が流れていきます。

・・・脱線しましたので、元に戻ります。

チビ凸 グレードアップ できあがり

あとは、元通りに組み立てるだけ。約3時間で見違えるようになりました。
ボンネット部分の立体感も出ているのがわかると思います。
こういう墨入れは「さりげなく」がポイントです。あまりやりすぎるといやらしくなりますので、ご注意下さい。

加工前と比較

加工前のもの(奥)と並べてみました。
「落ち着き」が出ています。
ここで述べた墨入れやガラスのはめ込み、プラスティックの厚み隠しなどは、チビ凸のみならず、他の電気機関車はもちろん、よくできた完成品のさらなるドレスアップ、板キットのグレードアップにでも使える技法です。
上達には数をこなすのも必要かと思います。練習台にいいかもしれません。

最後に・・・遊んでみました。
連結器交換

カプラーをカトーカプラー密連形に交換してみました。
手持ち車両と連結させれば・・・。なにやら入れ換え用機関車の趣が。
青いから小田急という発想でやってみましたが、実際に「EB1051」というB凸の機関車が2002年まで入換用として大野工場に存在しており、あながち「あり得なくはない」という雰囲気をしています。余談ながら、EB1051はオレンジ色でしたので、赤色のチビ凸を使った方がいいかもしれませんが・・・。
私鉄の工場や車庫の入換機という設定もいいかもしれません。

肩肘張らずに、こんな「半日工作」もいいかもしれません・・・。

下記のページで販売中です。
(N) 10-502-2 チビ凸セット いなかの街の貨物列車(青)
(N) 5802 パンタグラフ PS13N(2個入)

余談ですが・・・。
この手の製作記事はブログよりもちゃんとしたページに置いておく方がいいと考えています。まあ、サーバーを使って、ホームページのひな形を作って・・・となると時間はかかると思いますが、そろそろこの手のコンテンツを作る必要が出てきたかもしれないなと感じていますが・・・。

それでは、ごゆっくりとお楽しみ下さい。