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本日は、Nゲージ カトーのEF62、EF58特急色が入荷しています。順次ご案内いたします。
■「北斗星」「カシオペア」専用機の先駆け。EF58特急色
今は、「北斗星」「カシオペア」といった寝台特急列車には専用色の機関車(EF510なりDD51なり)が用意されています。これは今に始まったことではなく、古くは1956年の東海道本線全線電化の時に登場した「青大将」もその一つです。客車の淡緑色に合わせたカラーリングは機関車と客車の一体感があり、特急らしい姿に映ったことでしょう。
さて、1958年に走るホテルこと20系客車が登場。たちまち人気列車となりました。ところが、機関車は茶色のEF58。編成としてのイメージが・・・というわけで、1960年から20系牽引用のEF58は青色に裾がクリーム色という専用色に塗り替えられることとなりました。
早速、「あさかぜ」「さくら」「はやぶさ」といった九州特急で活躍を開始。夜をイメージした青い電気機関車は当時としては斬新に映ったことではないかと思います。また、東北本線の「はくつる」でも使用されています。
下記のページで販売中です。
(N) 3020-7 EF58 初期形小窓特急色
続いて・・・。
■8分の6拍子のマーチ。三軸台車を履いたEF62。
国鉄・JRでは最急勾配の66.7パーミルを擁する碓氷峠。明治の開業当時からアプト式が採用され、急勾配を克服してきました。しかし、戦後になると輸送力をアップするにも列車の増発・増結が難しく、輸送上の隘路となりました。
そこで、1963年から粘着運転に切り替えることにより、輸送力の大幅なアップを実現しました。これにあわせて登場したのがEF62と63です。EF63は横川~軽井沢間専用の補機で、EF62は信越本線用の本務機です。EF62とEF63は横川~軽井沢間では協調運転を行い、峠の上り下りをしてきました。
EF62は急勾配の区間を安定して上り下りできるように、大型の抵抗器と強力な電気ブレーキを備えており、抵抗器の冷却のために大型の送風機が用意され、側面のルーバーも大型のものになっているのが特徴です。
信越本線全線で使用するため、自重は92tに納める必要があるものの、抵抗器などが重く、電気暖房装置(電動発電機)まで搭載しているために、車体は軽量化を図っています。たとえば、屋上のモニターはFRP製であり、明かり取りも兼ねています。また、台車も三軸台車とすることにより、軽量化を図っています。このため、ジョイント音が「タタタン」「タタタン」と三連符×2=8分の6拍子のマーチのような雰囲気がするのがヨーロッパ風なところです。
総勢54両が製造されましたが、試作機の1、前期形の2~24、後期形の25~54に大別され、避雷器の位置、テールライトの形状、側面ルーバーの形状などが異なっています。
今回は、前期形の2~24が製品化されています。
客貨両用で、貨物列車から急行列車まで幅広く活躍しました。
カトーからは「妙高」が発売予定となっていますが、他の貨車、客車を連結しても楽しめます。また、1984年からは山を下りて下関機関区に転属した仲間もいます。下関機関区に転属したものは東海道・山陽本線の荷物列車や団体臨時列車を中心に活躍しましたが、1986年11月限りで荷物列車が廃止となったために廃車となっています。
ナンバーは7,11,20,23が付属していますが、20と23は下関に転属した機関車です。信越本線でも、東海道・山陽本線でもお好きなスタイルでお楽しみ下さい。
下記のページで販売中です。
(N) 3058-1 EF62 前期形
製品の屋根の色はオリジナルの青ですが、大宮工場で検査を受けたものは、屋根が黒色になっていましたので、そのあたりを表現してみるのも面白いかもしれません。
・・・というわけで、貨物列車も楽しめます。でも、組成方法がわからない・・・という方のために・・・。
(N) 10-809 貨物列車セット
これをベースに適宜貨車をプラスするのもいいかと思います。
また、上野→高崎・・・高崎→長野・・・長野→直江津・・・直江津→新潟と列車番号を変えながらも事実上一本の列車となっていた普通列車も有名です。
さすが信越「本線」というわけで、末期は43系が使われることが多かったようです。
1982年まで走っていました。
(N) 5133-1 スハ43 茶色
(N) 5133-2 スハ43 ブルー
(N) 5134-1 スハフ42 茶色
(N) 5134-2 スハフ42 ブルー
(N) 5135-1 オハ47 茶色
(N) 5135-2 オハ47 ブルー
客車5~6両+荷物車1両+郵便車1両程度が基本だったようです。
43系の他には10系も混じっていました。
個人的には、青い43系と10系の混結というイメージが強いですが・・・。お好きな編成でお楽しみ下さい。
このあたりで、GMの客車キットが必要・・・特に郵便・荷物車・・・になってくるのですが、順次お取り扱いを拡大いたしますので、今しばらくお待ち下さい。
今のところ、荷物車の完成品といえば・・・。
(N) マニ60
あたりになりそうですが、荷物輸送が廃止されて早四半世紀。リアルタイムで荷物輸送を知る世代も少なくなってきていますので、完成品もあまり発売されないのが現実なのかもしれません。
まあ、マニ36あたりが編成に似合っていそうなのですがねぇ・・・。問屋に仕入れに行って来ましたが、残念ながら品切れでした。
「妙高」客車セットから寝台車を外せば、昼間の普通列車になろうかと思います。ただ、マニ37が「パレット積み」でして、個人的にはバラ積み用のマニ36の方が荷物車らしいとくだらないことを感じてしまいます・・・。こういうところにこだわってしまうのがねぇ・・・。まあ、マニ36・37も調べれば泥沼の世界なんですが・・・。
というわけで、半分以上愚痴と余談でしたが、ごゆっくりとお買い物をお楽しみ下さい。